能装束
「紅地籠目枝垂桜糸巻鳳凰」
吉川染匠株式会社
振袖「総柄絵皿尽くし」
京都府知事賞
本手描友禅の振袖。地色部分が全くなく、全て挿し友禅で染められている。一部の隙もなく細密・高度な技術を表現している。文様として有職を用い重厚感が迫ってくる。
訪問着 木戸源生作
「八ツ橋」
近畿経済産業局長賞
咲き乱れる杜若の中に橋板を架けてある情景は伊勢物語の八つ橋の場面として古くから親しまれ、紋様としてよく用いられています。作者の意図として、橋板の部分に描き匹田を入れ、地場に黒を染め優雅に仕上げました。
重要無形文化財保持者
羽田登喜男作
「吉祥鴛鴦飛翔文様」
京都府指定無形文化財
「友禅」保持者
羽田登作「山帰来」
京都工芸美術作家協会理事
羽田登喜作
「吉祥」
西陣織・法隆寺観音像
佐々木多次郎 昭和45年(1970)
奈良県の法隆寺金堂の壁画は、7世紀末から8世紀初め頃に描かれた仏教絵画で、世界最古の木道建築に描かれた壁画として芸術的価値の高いものでした。しかし残念ながら、昭和24年(1949)の火災でこの貴重な文化財は消失してしまいました。昭和29年(1954)に金堂は復元されましたが、壁画の再現には時間を要し、昭和42年(1967)以降、一流の日本画家によって再現されました。本品は主に、安田靫彦が描いた原画をもとに、西陣織を代表する技法のひとつである綴れ織の技術で製作されたものです。観音菩薩は阿弥陀の化身と考えられており、冠正面には阿弥陀の化仏(小柄の仏像)を抱いています。やわらかな線描、ぼかしなどの細かい織部分や全体の微妙な色彩まで、当時を思わせる忠実さで織り込まれています。織物が壁画そのもののように感じられる大作です。
復元【西陣まいづる】
「豊臣秀吉陣羽織鳥獣更紗華紋」
重要文化財 鳥獣文様陣羽織
基本情報
綴織 丈99.4cm 肩幅59.4cm
桃山時代 16世紀 京都・高台寺
豊臣秀吉の所用品で、秀吉の正妻である高台院が京都東山に開いた高台寺に伝来した。連続して配された菱形の窓の中に、2頭の動物が組み合って闘う様子や獣の頭部が綴織であらわされている。絹糸に銀の薄板を巻き付けた特殊な金属糸を広範囲に用いることから、サファヴィー朝ペルシアの宮廷工房で製作された生地と考えられる。本来は敷物や壁掛といった室内装飾に用いるものだが、堅牢さと華やかな色調、そして戦場を連想させる動物闘争文様から陣羽織に転用されたのだろう。キリスト教の布教と貿易のためにスペインやポルトガルから訪れた南蛮船がもたらした品を利用しており、大航海時代の余波が日本にも及んでいたことを教えてくれる。
木村染匠株式会社
振袖「波に宝船」
NHK京都放送局長賞
振袖全体を流水と波頭により構成し、メインの柄には宝尽くしと帆。細密な挿し友禅と波の動きを対比させながら全体の優雅さを表現する。
木村染匠株式会社
留袖「王朝遊雅」
経済産業大臣賞
細い線上げの楊枝糊の暖簾をバックに、貝桶を細密な挿し友禅で描く。最高の技法をさりげなく表す、ひとつひとつが凄みのある手描友禅の黒留袖。
タケハナ染匠
黒留袖「まきのり梅」
京都府知事賞
裾の蒔き糊を背景に枝白梅を描く。角が立つ本蒔き糊を一面に染める、白上げのみ彩色が一層際立つ、技術の高さを見せつける。
経済産業大臣賞(令和5年度)
事業所名:安藤染工
作 品:型染 振袖
作品の特徴: 吉祥文様松竹梅をモチーフに流水取りに牡丹柄を絶妙なバランスでデザインしています。伝統技法板場友禅で約300枚の型紙を使用して染めています。黒の振袖は高級感があり柄が引き立ちます。装飾として金加工、刺繍を施して華やかさを演出しています。時代に左右されない京友禅振袖です。
京都市長賞(令和5年度)
事業所名:吉村㈱
作 品:型染 振袖
「青海波文様飛翔鶴」
作品の特徴:青海波文様を全体に散りばめ、飛翔の群鶴を力強く華やかに表現しました。
京都商工会議所会頭賞(令和5年度)
事業所名:丸染工㈱
作 品:型染 振袖
「市松取に花雪輪」
作品の特徴:疋田、七宝、霞の文様を割付した市松柄に雪輪や花を散らし華やかに仕上げました。
西陣織工業組合理事長賞(令和5年度)
事業所名:池田染工㈱
作 品:型染 振袖
「梅花開五福」
作品の特徴:梅をメインに様々な花を盛り込んだデザイン、敢えて色彩を押さえて禅語「梅花、五福を開く」の世界観を表現しました。
木村染匠株式会社
染帯「更紗唐花」
京都市産業技術研究所所長賞
唐花を更紗に染める。カラフルな色彩の唐花がエキゾチック感を匂わせながら、更紗の気品を前面に表現した染帯。
株式会社京染せい山
附下着尺「流水 四季草花」
京都市長賞
胸から流れ落ちる流水から四季の草花が覗いている様をスッキリとした配色でモダンに仕上げました。
2024西陣織大会 入賞作品 きもの部門
経済産業大臣賞
日本図案家協会会長賞
機業名:宮階織物株式会社
品 種:絵羽
柄 名:朝霧市松
技 法:紋紗織
紋紗織の組織を織り分け、背で市松になるようにデザインしています。複数種類のヨコ糸を使うことで紗の部分に奥行き感とボリュームを出しました。アクセントとしてランダムにラメ糸を織り込み、単でも袷でも着ることのできる印象的な取方の着物を作りました。
2024西陣織大会入賞作品 きもの部門
文部科学大臣賞
機業名:株式会社秦流舎
品 種:着尺
柄 名:流曲暈し
技 法:先染紋織御召に京染
白銀色に染めた経糸に、防染加工を施した緯糸を織り込んだ紋織御召です。この生地に染を施すことで、文様が淡く浮かび上がる効果があります。さらに、複雑な抜染技法による変化で、織文様と染色を調和させる趣深い作品に仕上げました。
2024西陣織大会入賞作品 きもの部門
中小企業庁長官賞
機業名:佐藤織物株式会社
品 種:羽尺
柄 名:花喰鳥
技 法:先練り もじり織
正倉院の柄の「花喰鳥」をアレンジして地紋を作りました。
紋丈は4尺以上と長く、柄をリズミカルに配置しています。
古典的な題材ですが、さりげなく上品に着用できるようにと制作しました。
2024西陣織大会入賞作品 きもの部門
経済産業省大臣官房商務・
サービス審議官賞
機業名:川端有限会社
品 種:男もの
柄 名:波消模様
技 法:紋紗
男の紋紗御召は、愛好家の中でも、非常に人気の高い商品として存在しています。この作品は、{世間の荒波に立ち向かう}をモチーフに波消紋様をあしらいました。帯との相性は抜群で幅広いシーンでお洒落な演出が可能な着物となっております。
2024西陣織大会 入賞作品 きもの部門
京都府知事賞
機業名:株式会社西陣輝洸
品 種:着尺
柄 名:斜め重ね市松
技 法:もじり織
線調子の四角を組み合わせ、微妙な奥行き感を表現したきものです。何でもない柄でありながら現代的なエッセンスを楽しみながら、お召しいただき、美術館めぐりなどは、いかかでしょうか。
2024西陣織大会 入賞作品 きもの部門
京都市長賞
機業名:株式会社秦流舎
品 種:コート・羽尺
柄 名:幻想
技 法:本紗に絞り染と暈し染
縞経で織り上げた極薄の本紗の御召です。
均一な縞文様と不均一な絞り染による滲みや暈しの対比を取り込み、調和と趣深い染織品を追求しました。
2024西陣織大会 入賞作品 きもの部門
京都商工会議所会頭賞
機業名:株式会社秦流舎
品 種:男もの
柄 名:万筋市松
技 法:先染紋織御召に京染
先染で織り上げたモダンな破線文様に、万筋で市松を表した京染を施しました。
絣のような味わいをもつ不均一な織文様の縞と織物のようにシャープな染文様の縞の対比が趣深い染織品です。
2024西陣織大会 入賞作品 きもの部門
京都織物卸商業組合理事長賞
機業名:有限会社中村源織物
品 種:着尺
柄 名:市松ハートダイヤ中太縞
技 法:竹糸・変則紋紗織
温暖化に合せて通気性はあるが、透けにくさを生かし、単衣・夏・袷の体感で暑く感じる時期に着て頂ける着物として、製作しました。
紋織と紗織を変化させた生地に経糸を別染めして柔らかさを加えました。
竹糸と絹糸の染の違いが神秘的であり、ハートダイヤの可愛いさを織り込みました。
2024西陣織大会 入賞作品 きもの部門
西陣織産地問屋協同組合理事長賞
機業名:株式会社西陣輝洸
品 種:コート・羽尺
柄 名:市松
技 法:もじり織
シンプルな市松模様ながらも透け感がオシャレな一品です。
女性、男性どちらでもお召頂ける羽尺です。
2024西陣織大会 入賞作品 きもの部門
大日本蚕糸会会頭賞
機業名:宮階織物株式会社
品 種:絵羽
柄 名:洋柄レース
技 法:紋紗織
洋風の建築やレースのデザインをイメージした紋紗織の着物です。
裾と袖部分は、曲線美を感じられるレースのようなモチーフで紗を縁取り、横段になるようにデザインしています。シンプルで着やすいエレガントな着物が仕上がりました。
2024西陣織大会 入賞作品 きもの部門
日本染織意匠保護協会理事長賞
機業名:株式会社秦流舎
品 種:絵羽
柄 名:更紗
技 法:紋紗に絵羽どり型染
先練で織り上げた御召の「紋紗」です。緻密な市松文様を巧みな組織変化で織り上げた、重厚感のある趣深い織物です。この生地に希少な型染め技法で緻密な更紗文様の染めを施しました。異国情緒溢れる更紗文様の繊細さが究極の逸品です。
2024西陣織大会 入賞作品 きもの部門
西陣伝統産業協会会長賞
機業名:宮階織物株式会社
品 種:絵羽
柄 名:コスモス
技 法:月華織
4色の色糸を使い、隣り合う色の組み合わせで多色に見せる織物です。秋風に吹かれる華やかなコスモスをイメージした着物です。地紋部分は、花柄をイメージした無地感のもので、コスモスの華やかさを残しつつ、重くなり過ぎないよう調和のとれたデザインにこだわって作りました。
2024西陣織大会 入賞作品 帯部門
内閣総理大臣賞
機業名:泰生織物株式会社
品 種:上代袋帯
柄 名:西域獅子紋
技 法:すくい織
文様には古代ギリシャで用いられた獅子の柄をアレンジして構成いたしました。経糸には極細のウス金糸を、絵緯糸には太さや発色の異なるいろいろな金箔や金糸を使い、獅子の荒々しさを表現しました。中の地面に使ったブルーの色がとてもモダンなすくい織の逸品です。
2024西陣織大会入賞作品 帯部門
文部科学大臣賞
機業名:有限会社帯屋捨松
品 種:袋なごや帯
柄 名:北欧の森
技 法:手織
北欧の森に集う鳥たちを描いた絵本のような帯です。
ピンク色の地にモザイク状の織りを加え、よく見ると地味で渋めの色糸が使われています。
「可愛い×渋め」で大人女子にぴったりの1本に織り上げました。
2024西陣織大会入賞作品 帯部門
文部科学大臣賞
機業名:株式会社織匠小玉
品 種:綴帯
柄 名:オーロラ
技 法:爪掻本綴織
光のカーテンとも言われるオーロラ。
爪掻本綴織のぼかしの技法を用いてグラデーションの連続を表現いたしました。
2024西陣織大会入賞作品 帯部門
中小企業庁長官賞
機業名:渡文株式会社
品 種:夏帯
柄 名:青海波
技 法:すくひ織
手織で青海波文様をすくひ織で織り上げ、よこ糸をグレーや紺色などでグラデーションを表現して、夏のおしゃれ着に合うように白色を基調色にしました。すくひ織(手織)のため、全く同じ帯には出来上がらないので、私だけの一本の帯となります。
2024西陣織大会入賞作品 帯部門
経済産業省大臣官房商務・
サービス審議官賞
機業名:株式会社西陣まいづる
品 種:袋帯
柄 名:西欧宮殿華文
技 法:五色経紹巴織
世界三大宮殿のひとつ「ベルサイユ宮殿」の豪華なバロック装飾をモチーフに五色の経糸と二十色以上の緯糸を駆使して緻密に織りあげました。ヨーロッパ伝来の「ゴブラン織」の趣と西陣織の伝統「紹巴織」を融合することで、実現した華やかで重厚感溢れる色彩が圧倒的な存在感を漂わせます。
2024西陣織大会入賞作品 帯部門
近畿経済産業局長賞
機業名:塚喜商事株式会社あさぎ事業部
品 種:丸帯
柄 名:正倉院宝物集成
シルクロードの到達地、奈良の正倉院にはペルシャから中東を経由して中国を縦断し、もたらされた数々の宝物が収納され、西陣織の紋様には正倉院に収蔵される様々な紋様を今なお格調高い文様として使用しています。一つひとつの紋様を純金箔、プラチナ箔を使用し精緻に織りあげ豪華な丸帯として制作した作品です。
2024西陣織大会 入賞作品 帯部門
近畿経済産業局長賞
機業名:株式会社桝屋髙尾
品 種:なごや帯
柄 名:凸凹
技 法:紗
「ねん金糸」をより身近にポップに楽しんでいただきたいという想いから生まれた帯です。太鼓・腹の柄には「ねん金糸」と「真綿糸」を織り込んでいます。よく見ると糸の色も様々です。ぜひ近くでご覧頂きたい作品です。また、帯地には紗組織を取り入れています。現在の気候に寄り添い、オールシーズン締めていただける帯として提案しています。この帯をきっかけにより自由にお着物を楽しんでいただけたら嬉しく思います。
2024西陣織大会 入賞作品 帯部門
京都府知事賞
機業名:服部織物株式会社
品 種:手織帯
柄 名:ロココ王朝文様
技 法:手織引箔技法
18世紀前半、フランス宮廷文化の爛熟のなかに生まれ育ったロココ美術。ロココの名称はフランス語のロカイユ(砂利・小石の意から転じて貝殻状の複雑な曲線で構成された装飾文化)に由来するものです。こういったロココ王朝時代の雰囲気をイメージして流動的な曲線を生かした文様に艶やかなブルー箔とプラチナ箔を加え、三重箔の伝統的引箔技法を用い、織り上げています。
2024西陣織大会 入賞作品 帯部門
京都府知事賞
機業名:まこと織物株式会社
品 種:なごや帯
柄 名:彩分けの流れ
技 法:まことのよろけすくい織
流水の柄をより拡がりを見せる為、彩分けにしてみました。
2024西陣織大会 入賞作品 帯部門
京都府知事賞
機業名:河瀬満織物株式会社
品 種:夏帯
柄 名:蛙飛び込む水の音
技 法:引箔 紋紗
引箔にて背景に深みを出し、シンプルに様々な着物に合わせやすくなっています。雌蛙が池に飛び込み波紋が広がっていく後を雄蛙が追いかけていく物語がある楽しい作品です。
2024西陣織大会 入賞作品 帯部門
京都市長賞
機業名:有限会社中村源織物
品 種:小巾袋帯
柄 名:ドルフィンリング
技 法:二種類の経糸
イルカは愛と平和の象徴、海に住む守り神、イルカの遊びから生まれたエンジェルリングのハートは心を現し「心づくし」、円は丸く円満、御縁(円)繋ぎとして、くすみ色で、大人可愛く創作しました。裏は、幸運厄払いの波と南十字星。金糸と絹の二重経を独自の織組織で織りあげた小巾の帯です。
2024西陣織大会 入賞作品 帯部門
京都市長賞
機業名:株式会社長嶋成織物
品 種:加工帯
柄 名:七宝華文
汕頭刺繍を施した銀の引箔。
地模様に単彩の七宝文で織り上げました。
2024西陣織大会 入賞作品 帯部門
京都商工会議所会頭賞
機業名:木野織物株式会社
品 種:袋帯
柄 名:幻の白鯨 ミガルー
技 法:錦織
“神の使い”と言われることが多い白い生き物。全身真っ白なクジラは、オーストリアの海に生息していて、その名を「ミガルー」と言います。遺伝子の劣勢因子の影響で白い色をしたザトウクジラです。このダイナミックなザトウクジラの親子と海原を緻密な織りで表現しました。
2024西陣織大会 入賞作品 帯部門
京都商工会議所会頭賞
機業名:株式会社梅垣織物
品 種:袋帯
柄 名:立道長貝桶文
昭和初に「源氏物語」の各帖をモチーフとして出版された木版画「有職源氏鑑」の「夢の浮橋」の場面より取材しました。薫大将と匂三宮との間で揺れ動く浮舟の心情を暗示した図案です。
2024西陣織大会 入賞作品 帯部門
伝統的工芸品産業振興協会賞
機業名:株式会社織華佐竹
品 種:なごや帯
柄 名:花唐草
技 法:錦地
鍋島更紗の花唐草文様をモチーフに錦地で全通なごや帯に。
色無地・お召・紬のきものとコーディネートが楽しめる個性あふれる作品です。
2024西陣織大会 入賞作品 帯部門
日本絹人繊織物工業会会長賞
機業名:大光株式会社
品 種:袋帯
柄 名:黄金の壁
技 法:錦織
クリムトの黄金。19世紀末、ヨーロッパで開花した「新しい芸術」アールヌーヴォー。その代表的芸術家 グスタフ・クリムト。クリムトが好んで用いた黄金様式をオマージュ。重厚な深い色合いと官能的な柔らかい曲線、輝く黄金を再現しました。
2024西陣織大会 入賞作品 帯部門
日本絹人繊織物工業会会長賞
機業名:となみ織物株式会社
品 種:夏帯
柄 名:未草
技 法:綟織
伊藤若冲の玄圃瑤華の未草をモチーフに水蓮の涼しげな姿と水に飛び込む蛙のユーモラスな対比が夏のひとときを爽やかに演出します。
夏紬や夏ひとえにあわせておしゃれに着こなしていただけます。
2024西陣織大会 入賞作品 帯部門
京都織物卸商業組合理事長賞
機業名:大光株式会社堀健支店
品 種:(夏・単衣)丸帯
柄 名:世界遺産 ブルーモスク
技 法:ゆらぎ紗織
トルコ・イスタンブールの世界一美しいブルーと謳われる、世界遺産のブルーモスクの天井絵と外壁を彩るイズニック文様で織り上げた丸帯です。
2024西陣織大会 入賞作品 帯部門
西陣織産地問屋協同組合理事長賞
機業名:株式会社絲屋善創
品 種:袋帯
柄 名:正倉院荘厳文
技 法:錦地
織組織は、絵緯糸を表裏ともに別搦で伏せ、より緯糸を際出させる錦裏地です。柄は、正倉院所蔵の方鏡、円鏡、八角鏡などから、宝相華、葡萄唐草、狩猟文錦からの連珠文を大胆なとり方で、繊細な図柄との対比に趣がある。
2024西陣織大会 入賞作品 帯部門
京都原糸商協同組合理事長賞
機業名:佐竹孝機業店
品 種:袋帯
柄 名:こぎん刺し文様
技 法:畦錦
こぎん刺子の技法を織物で表現しました。
2024西陣織大会 入賞作品 帯部門
日本図案家協会会長賞
機業名:株式会社桝屋髙尾
品 種:袋帯
柄 名:菱詰松葉文
技 法:針ねん金・絣
図案家の図案を元に、より現代らしく太鼓・腹に柄を置き直し創作した柄です。経浮きの多い組織を採用しているので、絣による色の切り替えがより美しく見ることが出来ます。また、紋表現の強弱のバランスや細やかなドーヌキの砂子表現にも気を配りながら完成へと辿り着いた作品です。加賀友禅などと合せていただきますと上品なコーディネートになるのではないかと思います。
2024西陣織大会 入賞作品 帯部門
日本染織意匠保護協会理事長賞
機業名:株式会社田村屋
品 種:袋帯
柄 名:蝶
日本の国蝶であるオオムラサキと、青い宝石のような輝きを持つオオルリアゲハのモチーフを大胆に織り込みました。蝶は、仏教では「輪廻転生」、キリスト教では「復活」。インディアンでは「変化と喜びの象徴」、また、オーストラリアでは幸運のシンボル【青い蝶(ユリシス)】が日本名のオオルリアゲハといわれています。帯いっぱいに羽を広げるオオムラサキとオオルリアゲハ。回りには小さい蝶をあしらい、優雅な蝶の園を表現しました。展覧会やコンサートなど華やかな場所で、着る人を引き立ててくれます。
2024西陣織大会 入賞作品 帯部門
西陣伝統産業協会会長賞
機業名:岡文織物株式会社
品 種:手織帯
柄 名:松竹梅吉祥文
技 法:手織引箔
足踏みの伝統的な手機で織られた手織引箔帯です。50年以上の熟練の職人が手機ならではの太い糸を用いて丹念に織り上げました。配色は女性社員によるもので、優しい女性目線の仕上がりとなっております。